執筆者として参加した「熱い書評から親しむ感動の名著」がらみのイベント、ジュンク堂トークショウに参加するために、この日は休みをとった。

夕方までの空いている時間を利用して、久々に映画を見ることにする。
飯田橋ギンレイホールという名画座に。
ラブレター」という韓国映画と「ションヤンの酒家」という中国映画の二本立て。

「ラブストーリー」については、ここ数年なにかと話題になることの多い韓国製の映像作品も、実はまともに鑑賞するのはこれが初めてで、「ああやっぱ今こういうベタなことやると新鮮みがあってうけるのかな」とか思ったり、「ションヤンの酒家」については、ロードショウ公開のとき、予告編を見て見にいきたかったけどなんとなくタイミングを外して観れなかった映画なんで、ここで観れて良かった良かった、という感じ。
娯楽作品に徹している「ラブストーリー」も捨てがたい物があるけど、作品がもつ奥行きとか深みとかでいったらやっぱ「ショニャンの酒家」やね。
現代の中国の都市部に住む人々の悲哀を、ションヤンというもはや若くない女性を通して描く様子はなかなか堂に入ったもの。
と、思ったら、帰って調べてみると監督さん、「山の郵便配達」の人ではないですか。道理で。

午後六時半からのジュンク堂の四階にある喫茶コーナーで行われたトークショウは、なかなかしゃべりのうまい中省センセイと声のよく通るbk1の斉藤さんコンビで、時間いっぱい楽しませていただきました。なんだかなんだいって、満席だったし。

そっから、その後の居酒屋に場所移しての打ち上げまでに残ったのは二十名前後かな? 出版社の方とか業界の人もけっこういたみたいですが、普段お会いする機会のないbk1の人とか書評子の人と「やあやあやあ。どうもどうもどうも」などとありきたりな世間話してきました。
ほとんどの人が初対面同志のああいう場を見事に仕切ってくださいました、すばる舎の依田様、どうもお世話になりました。ご苦労様でした。